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古い町並み −−北総の小江戸−−

このホームページは、佐原市の「歴史ある町並み」の紹介です。



 市内をゆったりと蛇行しながら流れる小野川沿や、香取神宮 に向かう香取街道沿いの町並みには、江戸時代の名残を留める昔ながらの建物が多数残っております。

木造や蔵造りの町家のほか、土蔵・洋風建築などの伝統的建造物が数多く残り、小野川 や柳などの周囲の環境と一体となって、利根川 下流域の商業都市としての歴史的背景を伝えています。

 これらの町並みは平成8年12月10日に、文化庁から「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けました。関東地方では初めての指定地区となります。

   
正 上
天保3年建築
中村屋乾物店(文庫蔵)
明治18年建築
江戸時代より醤油の醸造をしていた店で、現在は佃煮の製造販売をしています。160年間以上も店の修復をしていませんので、当時の建築様式がそのまま残っています。
 
店は当時最高の技術を駆使した防火溝作りで壁の厚さが尺五寸、完成に2年以上かかったという自慢の建築です。店舗は江戸時代の様子そのままのに残っております。

(左)福新呉服店  (右)小堀屋本店
明治26年  明治23年
与倉屋
明治初年
福新呉服店
店の奥の土蔵は古く明治初期の建築です。堂々とした間口を誇っている店舗で当時の建築工法のすばらしさがわかります。

小堀屋本店
創業が天明2年の蕎麦屋です。蕎麦造りの秘伝書や道具類が土蔵に眠っています。店は江戸時代の形式そのままです。
 

明治初期は酒醸造業を営み、その後醤油醸造業を戦前まで続け、昭和30年頃までは製粉業、現在は倉庫業をしております。
この建物は明治初年に建て替えられたものであり、当時の雰囲気をかもし出しています。
中村屋商店
安政2年
植田屋荒物店
 
代々荒物・雑貨・畳を商ってきました。交差した道路に沿った変形の敷地のため、主屋の角の柱を五角形にしてあります。
 
三菱館(旧三菱銀行)
大正3年
三菱館の内部
 
イギリスより直輸入した煉瓦を使った2階建ての洋館です。屋根は木骨銅板葺きで、正面屋根隅にドームを設けています。
 
内部は吹き抜けになっており、周囲にギャラリーを回しています。
川崎銀行佐原支店として、清水建設の前進者により建設されました。現在は市に寄贈され観光案内となっております。
 
重厚な蔵造りと川の風情が相まった
佐原ならではの景観。
この先に 伊能忠敬 の旧宅があります。
 
樋 橋
通称 ジャージャー橋
 
樋橋は江戸時代の初期に、佐原村の灌漑用水を小野川の東岸から西岸に送るため、木製の大きな樋をつくり架けたのが始まりです。後に灌漑用水を通した大樋を箱形にして、手摺りをつけて板を敷き、人が渡れるようになりました。

「樋橋」が正式名称ですが、市民の間では大樋から「水」が流れる音に因んで「ジャージャー橋」と呼ばれています。
私もこの橋の正式名称が「樋橋」であるということは、最近まで知りませんでした。

昭和時代にコンクリート製の橋となり、現在の木製の橋に掛け替えられたのは、平成4年のことです。
以前のコンクリート製の橋は、私が小学校の行き帰りに渡った橋です。今となっては懐かしい思い出です。


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